整形外科

 整形外科疾患一般を広く取り扱っており、投薬や注射、神経ブロック、理学療法などの保存的治療を中心に治療を行っています。骨折などの外傷や、保存的治療では治療効果の得られない場合には必要に応じて手術療法を行っています。私達は常勤医4名、非常勤医1名と決して大所帯の整形外科ではありません。しかし少人数だからこそ、患者さんひとりひとりへの丁寧な対応、良好なチームワーク、地元密着(地元出身医が3名)をもって日々診療にのぞんでいます。また手術実績については、平成30年度の手術件数は800件近くで、脊椎脊髄手術350件(内視鏡下脊椎手術が323件)、人工関節置換術(膝関節と股関節で225件)、四肢骨折手術、関節鏡手術(肩関節と膝関節)、その他など行っています。

 当科の特徴として外来はおおまかには予約制(緊急患者と紹介患者を除く)となっています。診療日の午後1時から5時までに整形外科外来へ直接電話していただくと各担当医師の診察日時が予約可能です。現在他の病院やクリニックに通院中の方は地域連携室に相談されて当科の診察予約も可能です。完全予約制のため外来での待ち時間が少なく質の高い診療を行っており、外来担当看護師制や入退院支援センターによる検査や入院・手術の予約手配など病棟看護師との連携を密にして、患者さんが安心して検査と手術を受けることが可能です。
 患者さん個々の状態を痛みなどの症状のみでなく、家族を含んだ家庭環境および医療費の経済的負担あるいは手術に対する不安など心理的状態を考慮した綿密な手術計画を行っています。手術前からのリハビリテーション指導と術後早期のリハビリテーション効果も加味され、優れた手術成績と活発な学術活動(学会発表や講演会、論文執筆などで年間20件以上)を維持することを目標としており、近年では満足のいく結果が得られています。また整形外科疾患に関する勉強会を地域の公民館などで開催し、健康教育啓蒙滑動を積極的に行っています。


<手術治療>
専門性の高い代表的なものには、脊椎脊髄手術、人工関節手術、高位脛骨骨切り手術があります。

<脊椎脊髄手術>
 日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医・同認定内視鏡下脊椎手術技術認定医、日本脊椎脊椎外科学会認定脊椎脊髄外科指導医の3つの資格をもつ専門医が中心となって診療しています。特に内視鏡下脊椎手術において同医師は2002年8月からの内視鏡下脊椎手術が2600件を超え(2019年5月末時点)、2008年には北陸で初の内視鏡下脊椎手術技術認定医となり現在に至ります。内視鏡下脊椎手術に関する多数の論文執筆や学会発表、テキスト執筆、北陸での内視鏡手術の指導活動などを行っています。内視鏡下脊椎手術には2つの特長があります。1つ目は体に与えるダメージが極端に少ないため、術後の痛みが少く、短時間で歩くことができることです。2つ目は安全性です。背骨の中の神経が高性能カメラで明るく拡大して大きな手術用モニターに映し出され、かついろんな角度で見ることができるので安全に手術を行うことができます。これらの特長から、安心して受けることができ、術後早期から歩くことが可能で、術後の痛みが少なく、コルセットや装具がいらず、速やかな社会復帰・家庭復帰が可能な手術として、患者さんには信頼と好評を得ております。医師や歯科医師をはじめとした医療従事者に対する手術が多いのもその裏付けと言えます。内視鏡下脊椎手術は、頚椎(くび)、胸椎(せなか)、腰椎(こし)にそれぞれ行われています。全身麻酔で行うものには、内視鏡下椎間板切除術(MED)、内視鏡下椎弓切除術または内視鏡下椎弓形成術(MEL)、内視鏡下椎間孔形成術(MEFP)、内視鏡下椎体間固定術(ME-TLIFおよびME-LIF)、内視鏡補助下頚椎椎弓形成術(ME-MTL)、局所麻酔で行うものには経皮的内視鏡下椎間板切除術(PEDあるいはfull-endoscopic discectomy)など多岐にわたります。特に局所麻酔下で行う経皮的内視鏡下椎間板切除術は最短2,3日で退院が可能なのでスポーツ選手(学生、アマ、プロ)や仕事の忙しい方、長期入院ができない方、それ以外の方々にも大変好評を得ております。一方でこれまで培ってきた脊椎脊髄外科の知識、経験を元に従来の手術(脊椎固定術など)も行っております。

<人工関節置換術(膝関節、股関節)>
 膝関節、股関節を長年患ってきた患者さんの最後のよりどころが人工関節による治療です。人工関節はインプラントの設置方法や手術手技によって術後の成績(入れたインプラントの寿命や、手術した関節の安定性など)が大きく異なってきます。また、どんなに手術手技が良くても術後のリハビリテーションが十分でなければ、長年患って悪化した関節の可動域(動く範囲)、衰えた筋力やバランス能力の回復が得られず、結果的に歩容や運動能力に大きな差が生じてしまいます。手術および術後のリハビリテーションは患者さんの人生を大きく左右する大切な問題です。
人工膝関節置換では、立ち上がり動作や階段昇降が不安なく行えるよう、関節の安定性と良好な関節可動域を獲得するために、長年にわたり手術手技の工夫や改良に力を注いできました。実際に手術を受けられた多くの患者さんからも高い評価を頂いており、その実績から口コミで来院される患者さんも数多くいらっしゃいます。
 人工股関節置換では、北陸では先駆けて2008年から最小侵襲手術(minimally invasive surgery:MIS手術)を導入し良好な成績を得ています。MIS手術は股関節の前方より筋肉を切らずに筋間から手術する方法で、術翌日から歩行が可能です。筋肉を切らないため術後の回復が早く、早期の退院や復職が可能なため、患者さんの満足度も高く、人工膝と同様に口コミで来院される患者さんが数多くいらっしゃいます。
 リハビリテーションでは、術前から術後まで理学療法士が歩行評価を入念に行うことで術後の成績を良好にしています。術後のさまざまな合併症を防ぐためにも、早期の離床、歩行能力の獲得が必要不可欠で、入院前からリハビリを行ったり、理学療法士と病棟スタッフとが連携したりして、手術翌日からトイレ歩行を可能なものにしています。入院中は総勢23名の理学療法士と、専属病棟スタッフが充実した満足のいくリハビリテーションを提供いたします。人工膝・股関節のいずれも術後10日目で試験外泊を行い、問題点があれば重点的に訓練することで、術後2週間での安心した退院を可能にしています。退院後は通院リハビリテーションで、長年患って悪化した関節の可動域、衰えた筋力やバランス能力の回復をはかり、歩容や運動能力の大きな改善に努めており、患者さんからも高い評価をいただいています。

<高位脛骨骨切り手術(膝関節)>
 変形性膝関節症に対する外科的治療の一つであり、運動療法を含む保存的治療を用いても痛みの軽減を認めず、日常生活の制限が進行した場合に行われます。人工関節手術にまでは至らない程度の変形や比較的年齢の若い方、日常の活動性の高い方に適しています。膝の少し下の脛骨の内側から外に向かって骨を切り、内側を開いて矯正する方法です。イメージとしてはO脚の膝を正常なまっすぐな膝に矯正するというものです。体に及ぼす影響(侵襲)や合併症が少なく、痛みが軽減されます。この手術においても人工関節置換術と同様に、リハビリテーションにおいて術前から術後まで理学療法士が歩行評価を入念に行うことで術後の成績を良好にしています。


<整形外科>

氏 名 役 職 専 門 領 域 資  格
南部 浩史
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診療部長
整形外科部長
手術部長
整形外科一般, 脊椎脊髄外科 日本整形外科学会・脊椎内視鏡下手術技術認定医
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
日本脊椎脊髄病学会脊椎脊髄外科指導医
久門 弘
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整形外科部長
リハビリテーション科科長
整形外科一般,人工股関節 日本整形外科学会専門医
日本体育協会認定スポーツドクター
羽土 優
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整形外科医長 整形外科一般 日本整形外科学会専門医
沼田 仁彬
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整形外科医長 整形外科一般 日本整形外科学会専門医
山室 裕紀
非常勤医師 整形外科一般

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診療時間

午前
午前 8:15~11:30
(初診は11:00まで)
午後
午前 13:30~16:30
(初診は16:00まで)
休診日
土曜日、日曜日、祝祭日、年末年始(12月29日~1月3日)

受付時間は診療科によって異なります。
詳しくは、各診療科の外来担当医表をご覧ください。

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