クリニカルインディケーター

◆ クリニカルインディケーターとは ◆

 クリニカル・インディケーターとは、医療の質をあらわす指標です。 近年、病院で行われる医療の質向上と安全に対する関心が高まり、様々な取り組みが行われております。 各分野で着目する指標を設定し、取り組み前後や経年変化を定量的に数値で収集し、より改善につなげるために検証していくものです。用語として、 臨床指標 Clinical Indicator:CI、または 質指標 Quality Indicator:QI と呼ばれます。病院全体の指標や診療領域別で指標を設定し、数値を把握していくことは、情報の活用につながり、健全な病院運営上で必要となるものです。


整形外科Clinical Indicator

2013年、2014年、2015年での比較

人工膝関節全置換術(Primary TKA、再置換術を除く)

Primary TKA

2010

2014

2015

症例数

162

129

123

疾患

OA:159, RA:3

OA:126, RA:3

OA:121, RA:2

年齢

平均75.1
54歳~87歳)

平均74.4
55歳~88歳)

平均75.2
55歳~87歳)

在院日数

平均21.9
14日~62日)

平均24.9
14日~88日)

平均25.9
14日~97日)

膝屈曲可動域

術前118 (65~145)
術後132(70~155)

術前117(70~145)
術後133(80~155)

術前117(50~145)
術後132(50~155)

満足度

平均7.1(3~10)

平均7.0

(3~10)

平均7.0

(3~10)

両側同日手術

86/162 (53%)

66/129 (51.1%)

69/123 (56%)

重篤な合併症

なし

なし

なし

術後感染

なし

なし

なし

在院日数増加理由

高齢でリハビリ遅れ

術後に転倒し四頭筋損傷でリハビリ遅れ

頚部脊髄症と膝蓋骨骨折でリハビリ遅れ

※ OA:変形性関節症, RA:関節リウマチ, TKA:人工膝関節全置換術



 Primary TKA件数は、2013年が162膝、2014年が129膝、2015年が123膝と総症例数は減少したが両側同日手術の増加傾向を認めた。人工股関節置換術の件数が倍増していることと麻酔医の確保が困難なことが大きな要因と判断している。対象疾患はOAの比率が高く、RA症例は減少している。手術時年齢、膝可動域と満足度は3年間で大きな変化を認めない。

在院日数は2013年が平均21.9日と短く、術翌日に起立・歩行練習を行う早期リハビリの効果と考えられたが2014年が平均24.9日、2015年が平均25.9日と在院日数の増加を認めた。在院日数が延長した原因として2014年から急性期病棟に1週間の滞在後に地域包括ケア病棟へ移動した。地域包括ケア病棟の入院案内に最大60日間入院可能と記載しているため、患者と家族がゆっくりとリハビリを行えるとの期待が高まったものと考えている。

担当医師:金粕

 

 

整形外科Clinical Indicator 

2013年度、2014年度、2015年度での比較

 

(1)内視鏡頚椎手術(内視鏡下後方神経根除圧術あるいは内視鏡下椎間板切除術)

 

2013年度

2014年度

2015年度

総手術件数

10

16

29

性別

男性8/女性2

男性14/女性2

男性24/ 女性5

年齢

平均52.1

平均53.6

平均67.2

疾患別

頚椎椎間板ヘルニア10

頚椎椎間板ヘルニア8

頚椎症性神経根症3

頚椎症性筋萎縮症2

頚椎症性脊髄症3

頚椎椎間板ヘルニア2

頚椎症性筋萎縮症2例

頚椎症性神経根症1例

頚椎症性脊髄症23

頚椎後縦靭帯骨化症1

在院日数

平均13.9

平均21.3

平均20.4

術後合併症

なし

なし

なし

治療成績

JOACMEQ、)

 

術前:

頚椎機能47.2点、

上肢運動機能68.2点、

下肢運動機能95.5点、

膀胱機能80.4点、

QOL32.5

術後:

頚椎機能92点、

上肢運動機能90点、

下肢運動機能91.4点、

膀胱機能94点、

QOL74

術前:

頚椎機能54.1点、

上肢運動機能64.3点、

下肢運動機能84.3点、

膀胱機能85.8点、

QOL48

術後:

頚椎機能96.4点、

上肢運動機能91.3点、

下肢運動機能95点、

膀胱機能88点、

QOL82


(2)内視鏡補助下頚椎椎弓形成術

 

2013年度

2014年度

2015年度

総手術件数

28

18

5

性別

男性16 / 女性12

男性9 / 女性9

男性3 / 女性2

年齢

平均65.8

平均68.5

平均66.0

疾患別

頸椎症性脊髄症 21

頸椎後縦靭帯骨化症 7

頸椎症性脊髄症 16

頸椎後縦靭帯骨化症 1

頚椎症性筋萎縮症1

頸椎症性脊髄症 2

頸椎後縦靭帯骨化症 3

在院日数

平均28.4

平均27.0

平均24.3

術後合併症

なし

なし

なし

治療成績

JOACMEQ、)

術前:

頚椎機能60.3点、

上肢運動機能58.4点、

下肢運動機能43.8点、

膀胱機能74.6点、

QOL38.2

術後:

頚椎機能77.6点、

上肢運動機能82.8点、

下肢運動機能64.6点、

膀胱機能75.5点、

QOL58.6

術前:

頚椎機能58.2点、

上肢運動機能72.8点、

下肢運動機能52.5点、

膀胱機能73.4点、

QOL49.3

術後:

頚椎機能78.2点、

上肢運動機能80.2点、

下肢運動機能68.7点、

膀胱機能77.5点、

QOL55.4

術前:

頚椎機能59.0点、

上肢運動機能61.3点、

下肢運動機能49.4点、

膀胱機能73.2点、

QOL42.5

術後:

頚椎機能78.0点、

上肢運動機能75.8点、

下肢運動機能69.8点、

膀胱機能75.8点、

QOL560.3


(1)内視鏡下頚椎後方除圧(内視鏡下後方神経根除圧術あるいは内視鏡下椎間板切除術) 

 平成2541日から平成27331日まで内視鏡頚椎手術(内視鏡下後方神経根除圧術あるいは内視鏡下椎間板切除術)をのべ55例施行した。男性46例、女性9例平均年齢は60.5歳であった。疾患内訳は頚椎椎間板ヘルニアが20例、頚椎症性神経根症が4例、頚椎症性筋萎縮症が4例、頚椎症性脊髄症が26例、頚椎後縦靭帯骨化症が1例であった。平均在院日数は平成25年度が13.9日、26年度が21.3日、27年度が20.4日であった。手術合併症は発生していない。治療成績を日本整形外科学会頚部脊髄症評価質問票(JOACMEQ)を用いて評価したところ良好な成績を各年度とも収めていた。平成26年度からは適応疾患を拡大し、頚椎椎間板ヘルニアや頚椎症性神経根症など頚椎神経根障害のみならず、頚椎症性筋萎縮症や頚椎症性脊髄症、頚椎後縦靭帯骨化症などの頚部脊髄障害にも本術式を行っている。また当科オリジナルの12mmの小径レトラクターを通じて内視鏡手術を施行しており、より低侵襲な手術であるといえる。以上の結果からこの3年間を通じて安全で、安定した良好な手術成績を収めていると判断している


(2)内視鏡補助下頚椎椎弓形成術 平均在院日数25.8

平成2541日から平成27331日まで内視鏡補助下頚椎椎弓形成術をのべ51例施行した。疾患内訳は頚椎症性脊髄症が39例、頚椎後縦靭帯骨化症が11例、頚椎症性筋萎縮症が1例であった。男性28例、女性23例、手術時平均年齢は66.8歳であった。平均在院日数は平成25年度が28.4日、26年度が27.0日、27年度が24.3日であった。手術合併症は発生していない。治療成績を日本整形外科学会頚部脊髄症評価質問票(JOACMEQ)を用いて評価したところ良好な成績を各年度とも収めていた。内視鏡を用いた頚椎椎弓形成術は平成2212月から施行している当科オリジナルの術式であり、5年の年月を経て安定した手術成績を収めているといえる。しかし近年では内視鏡下椎弓切除術などの適応が増えてきたため、相対的にその手術件数は減少している。以上の結果からこの3年間を通じて安全で、安定した良好な手術成績を収めていると判断している。

担当医師:南部






泌尿器科 クリニカルインディケーター

担当医師:石田


日本泌尿器科学会 教育施設システム 手術件数登録

2013

2014

2015

標準手術件数

45

50

53

経尿道的尿管砕石術

経尿道的膀胱腫瘍切除術

20

19

24

高位精巣摘出術

経尿道的前立腺切除術

13

15

11

前立腺全摘除術(開腹)


新規前立腺癌患者(当科で診断)

2013

2014

2015

総数(名)

17

24

23

年令(歳)

52~81(平均72

53~86(平均74)

58~86(平均74

PSA(ng/ml)

3.9~37

3.8~1100

1.01346

治療法

前立腺全摘(開腹)(名)

7

7

6

ホルモン療法(併用含む)(名)

5

15

16

放射線治療のみ(名)

6

2

0


皮膚科 クリニカルインディケーター

担当医師:豊本


 

 

 

2011

2012

2013

2014

2015

皮膚腫瘍切除術

 

 96

  110

  112

113

124

発見癌数

 

 

   5

   4

  11

  11

   8

癌発見率

 

 

5%

4%

10%

10%

7%

合併症(率)

ショック

0(0)

0(0)

0(0)

0(0)

0(0%)

 

 

出血()

0(0)

0(0)

0(0)

0(0)

0(0)

 

 

出血(大)

0(0)

0(0)

0(0)

0(0)

0(0)

 

 

合計

0(0)

0(0)

0(0)

0(0)

0(0)


 「評価と対策」

 2013 年以降は2012年以前と比べ,腫瘍切除件数がやや増加、発見癌数も増加の傾向にある。

局所麻酔薬のショックについては術前に必ず問診するようにしており、はっきりしない場合は事前にプリックテストを行い、陰性を確認してから行うようにしている。

出血については、内服中の薬剤について必ず確認しており、必要なら主治医に問い合わせ、やむを得ない場合には術前に出血傾向を起こす薬剤は止めるようにお願いするようにしている。また、術後の出血にも注意している。

また、術前にバイタルをチェックして神経質な患者では特に注意するようにしている。

手術日時については、なるべく患者の要望を聴くようにしているが、できるだけ外来の合間などに行わないように時間を予約して、合併症予防のために十分に問診を行い、あわてなくて済むように注意している。

診療時間

午前
午前 8:15~11:30
(初診は11:00まで)
午後
午前 13:30~16:30
(初診は16:00まで)
休診日
土曜日、日曜日、祝祭日、年末年始(12月29日~1月3日)

受付時間は診療科によって異なります。
詳しくは、各診療科の外来担当医表をご覧ください。

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