薬剤部

処方箋院外の推進について

 当院では国が推薦する「医薬分業」を進めるため、院外処方せんを発行しております。院外処方せんは、院外の保険薬局で薬を受け取ることになりますので、ご都合の良い保険薬局を一つ決めて「かかりつけ薬局」としてご利用ください。「かかりつけ薬局」では、薬歴簿(使用している薬の記録簿)を作成し、薬の重複使用や飲み合わせによる副作用の防止などの安全性のチェックを行っています。複数の病院に受診している場合などは「かかりつけ薬局」をきめておくと、このような安全性チェックを受けることができるので安心です。

 なお、院外処方せんの有効期限は、交付日を含めて「4日間(休日を含む)」です。期限切れになると院外処方せんを発行した病院で院外処方せんを再発行してもらわないと薬がもらえません。有効期限内に院外処方せんを持って保険調剤薬局に行ってください。

一般向けのお薬情報
お薬の豆知識(富山県病院薬剤師会HPより)

薬剤部について

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 現在薬剤部には薬剤師10名と助手3名のスタッフがいます。皆様におなじみなのは外来のお薬交付窓口(薬局)で忙しそうに仕事している薬剤師だけでしょうか・・・? いえ、外来の調剤はもちろんのこと、薬剤師の病院内での仕事は非常に多岐にわたっています。また薬剤部では日当直体制を取っており、24時間休むことなく病院内での医薬品の管理、供給などを行っています。

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富山県済生会高岡病院では、将来病院薬剤師を目指したい薬学生を対象にインターンシップ(薬剤師職場体験)を開催しています。これから就職活動を始める、または就職活動中の学生の皆さん、当院で、薬剤師として、病棟業務、チーム医療などを体験してみませんか。興味のある方は、「平成30年度インターンシップ参加者募集のお知らせはこちら」をクリックしてください。お待ちいたしております。

では、当薬剤部の仕事内容を簡単に紹介します。

薬剤部の仕事

(1) 調剤

 当薬剤部の調剤システムについて簡単にご紹介します。本院は電子カルテ及び処方オーダリングシステムが導入されており、医師が診察後、患者さんのお薬の内容(処方)を入力すると、その処方が即時に薬剤部のシステムに送られます。
 処方オーダが薬剤部に送られると、他科の薬と重複していないか、または相互作用がないかを薬剤部のシステムでチェックします。重複や相互作用がある場合は医師に疑義照会をします。次に、患者さんが錠剤・カプセル剤を1回分ずつ包装(一包化)してほしい場合は、医師が処方入力する際に一包化指示を入力すると、自動的に薬剤部の自動錠剤分包機にデータが送信され錠剤が分包されます。この一包化の操作には多少時間を要しますので、一包化の処方が混み合う場合には、外来患者さんの待ち時間が多少長くなることもあります。

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一方、散薬(粉薬)を秤量する際は、処方オーダリングシステムと連動した『散薬監査システム』により散薬を調剤します。
 このシステムはバーコードで散薬名を識別するとともに、処方オーダリングシステムからのデータを用いて秤量する量をコンピュータが計算するので、薬の取り違えや秤量ミスに対する安全対策としては非常に有用なシステムです。
 このような様々な安全対策のもとで、更に最終監査のステップを経て、患者さんのお薬ができます。

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(2) 医薬品管理

 患者さんに使用する薬剤が不足することのないよう、病院内で使用する薬剤の発注、在庫管理なども薬剤師が行っています。当院では、薬剤部門における医薬品管理機能の向上、人的資源の省力化等を目的に、メディアスSPDシステムTM(以下、本システム)を㈱エニアス社と共同開発し運用しています。以下に本システムの目的、概要及び運用について示します。

1.本システムの目的
1) 医薬品管理機能の向上

  • 医薬品の使用期限、製造ロットについて管理可能とする。
  • それぞれの情報をバーコード化しシールに印字する。
  • シールはシリアル番号化し管理精度を高めるとともに追跡調査可能とする。
  • 病院と医薬品卸との間で特定のデータを共有できるよう双方向の医薬品管理システムとする。

2) 人的資源の省力化

  • 検品作業の効率化を可能とする。
  • 出庫処理、発注業務の効率化を可能とする。

3) 省スペース化、その他

  • 現状の倉庫、棚で運用する。
  • 複数の医薬品卸の参入を可能とする。

2.本システムの概要(図1参照)

  • サーバ機を㈱エニアスに、端末機を済生会高岡病院と各医薬品卸とに設置する。
  • 通常の発注はVANセンター(PRO-NET協議会)を介して行い、緊急・臨時発注は、インターネットを利用して行う。
  • 医薬品管理機能の向上を目的に、医薬品の使用期限、製造ロット等の情報についても管理できるよう、各医薬品卸は、受注後サーバ機に医薬品の使用期限、製造ロット等の情報を送信するとともに、それぞれの情報をSPDシールに印字し病院に納品する。
  • バーコードは多くの情報を処理可能な「QRコード」を使用し、それぞれの情報をシリアル番号化したSPDシールに印字する。
  • 入出庫時にバーコードスキャナにてデータを取り込むことにより、医薬品の検品、出庫処理等の在庫管理を行う。
  • 本システムは、新旧JANコードをすべて認識することができ、JANコードが変更されてもハンディーターミナルで読み取り可能である。
  • 医薬品に貼付するシール(図2参照)には、シリアル番号、JANコード、使用期限、製造ロット、QRコード等が印字される。QRコードはシールに印字されたすべての情報を含んでおり、これをスキャナで読み取ることにより瞬時に多くの情報を取り込むことが可能である。
  • 本システムは納入された全医薬品の製造ロット、使用期限まで管理可能であり、シリアル番号化したSPDシールを用いることにより、医薬品の製造ロット、使用期限等の追跡調査も可能で安全管理上においても有用である。加えて、複数の医薬品卸の参入により競争原理も維持される。
    • 本システムは医薬品データベースのORACLデータと連携しており、新規の医薬品マスタ作成時はJANコードを入力するだけで所定の情報が入力され、より迅速に、より正確に医薬品マスタが作成できる(データは1ヶ月毎に更新)
  • 緊急または当日納品の臨時発注をすると医薬品卸担当者の携帯電話にe-mailで送信され、医薬品卸担当者は、医薬品卸側の端末で受注内容を確認し納品する。緊急・臨時発注の際は、ハンディーターミナルでJANコードを読み込み、発注に利用することもできる。

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(3) 医薬品情報管理(DI業務)

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薬剤は、品質はもちろんのこと、医薬品情報も非常に重要です。相互作用、副作用等の情報は日々更新されるので、それらの情報を整理し、医師や看護師に必要時に情報提供できるよう、薬剤部では常に最新の情報収集に努めています。また、定期的に院内向けの薬剤ニュースや外来患者さんへの薬のしおりなど作成し配布しています。

(4) 院内製剤業務

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 治療に必要であっても経済性、安定性の面から市販されていない薬や、特殊な治療に使用する薬の調製をしています。このように病院・診療所の薬剤部門(病院薬局)で製剤された薬剤を、 特に、院内製剤あるいは病院薬局製剤と呼んでいます。

(5) 病棟業務

  当院では平成21年5月より病棟での医療安全の推進を目的に薬剤師の病棟常駐体制を開始し、平成24年度診療報酬改定を契機に平成24年4月より病棟薬剤業務実施加算の施設認定を受けました。現在はこの病棟支援業務に最も力を入れています。
当院では3~6階病棟、集中治療室(ICU)がありますが、ICUを除く4つの病棟に専任の薬剤師がそれぞれ配置されています。
医師・看護師など病院内スタッフと協力して患者さんをサポートしていきます(チーム医療)。薬剤師はチーム医療の一員となり、薬の飲み合わせや副作用の確認など、薬の専門家として患者さんにとって最良の薬物治療がなされるよう積極的に取り組んでいます。
入院患者さんで、自分で薬の管理が出来る方には直接、薬を持っていき薬の効果、使い方、注意点など服薬指導を行い、患者さんやその家族からの質問に直接お答えしています。
  一方、薬の管理に不安がある方のお薬は看護師と協力して、配薬ボックスを呼ばれるものを用いて管理し、適切な内服が行われるように努めています。

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(6) 持参薬識別業務

  当院は地域の病院や開業医との連携強化を推進しており、地域の医療機関から多くの患者さんが紹介されて入院されます。このような場合、ほとんどの患者さんが紹介元の医療機関で処方された薬を持参されます。入院中も引き続き同じ薬を使用する場合には、医療資源の節約のため、当院では基本的にそのまま「持参薬」を継続して服用していただいています。持参薬を安全に使用していただくために、持参薬の名称、用法用量等を正確に把握し、電子カルテにデータを入力して当院で処方した薬と同じように管理しています。持参薬の識別は全入院患者を対象に行っています。
 持参薬の識別には、「お薬手帳」や「お薬説明書」などが大変重要ですので、入院の際にはこれらを持参薬と一緒にお持ちくださいますようお願いします。

(7) 注射薬払出業務

  入院患者に処方される注射薬は患者ごとに個別にセットして病棟に払い出しています。 薬品の用法用量、使用方法、薬品同士の相互作用を確認しています。
病棟にはダムウェーターという小型のエレベータを用いて搬送し、注射カートにまとめて多くの個人セットを収納して搬送する事もできます。

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  また、当院では間違いを防止するために注射薬それぞれにバーコードラベルを貼付し、点滴を実施する際にはバーコードリーダーで認証されない限り、点滴を実施できないシステムを導入しています。このバーコード認証システムは医療安全に大きく貢献しています。

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(8) 抗がん剤調製業務

  院内で使用する抗がん剤は薬剤部内のクリーンルームに設置してある安全キャビネットと呼ばれる装置内で調製しています。抗がん剤は細胞毒性を有する場合が多く、薬剤の曝露の可能性があるのでこのような特殊な装置内で薬剤の調製を行っています。
また、抗がん剤は最も管理の難しい薬剤の一つで、調製ミスや投与量間違いなどが深刻な事態をまねく恐れがあるので、レジメンと呼ばれる仕組みによって管理され、薬剤師は患者ごとにレジメンは正しいか、投与量、薬剤、調製法は合っているかなど多重チェックを行い抗がん剤の適正使用に努めています。

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(9) 高カロリー輸液無菌調製

  高カロリー輸液とは口から食事を取ることが出来ない人に点滴で栄養を補給する輸液のことです。現在、ビタミンや微量元素が1つの輸液に付属しているバッグ製剤が基本ですが、バッグ製剤で対応できない内容の時は抗がん剤と同じように薬剤部で無菌調製を行い、病棟に払い出しています。

(10) チーム医療への参画

  先述したように病棟などにおいて医師や看護師と共に患者を支えるのは基本となるチーム医療ですが、当院ではより専門性を活かした医療チームが形成され専門的な視点で患者をサポートしています。薬剤師もそれぞれの医療チームに参画し、役割を果たしています。

  • 緩和ケアチーム(PCT):患者の苦痛の軽減、生活の質の向上
  • 栄養サポートチーム(NST)栄養評価、輸液メニューの助言
  • 感染対策チーム(ICT)環境整備、標準予防策の啓蒙
  • 褥創対策チーム(DCT)褥創(床ずれ)の評価、治療

  各医療チームでの回診を行っています。

当院では特に緩和ケアチーム活動のうち、患者さんが自宅で療養できる在宅緩和ケアを推進しており、特定の患者さんに対しては週1回訪問診療も行っています。薬剤部も近隣地域の保険薬局と密接に連携を取って、患者を地域の医療資源を使って支える環境整備に努めています。
また、在宅緩和ケアにおいて重要な医療器具であるPCAポンプとシュアフューザーポンプの調製も薬剤部内で行っています。

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(11) 地域連携の推進

  「医薬分業」の推進に伴い、当院の外来患者における院外処方箋発行率は8割を超えています。つまり、病院で診察を受け、地域の薬局でお薬をもらう患者がほとんどです。更に昨今、管理が難しい抗がん剤の内服薬が増加しレジメン、投与量、休薬期間などの情報を把握する事がますます重要になってきています。こうした状況下、薬剤部と保険薬局間の相互の情報共有である「薬薬連携」が重要であり、その強化に努めています。例えば、採用しているレジメン情報を地域に提供する勉強会を開催したり、逆に在宅緩和ケアでは保険薬局側から患者情報をフィードバックしてもらっています。このようにして、地域と一体となって患者をサポートする体制づくりに努めています。




取得認定資格
日本医療薬学会 指導薬剤師               1名
日本医療薬学会 認定薬剤師               1名
日本静脈経腸栄養学会 NST専門薬剤師         1名
日本病院薬剤師会 生涯研修履修認定薬剤師        2名
日本病院薬剤師会 認定指導薬剤師            1名
日本病院薬剤師会 感染制御認定薬剤師          1名
日本薬剤師研修センター 認定実務実習指導薬剤師     3名
日本薬剤師研修センター 認定薬剤師           8名
*重複取得あり

診療時間

午前
午前 8:15~11:30
(初診は11:00まで)
午後
午前 13:30~16:30
(初診は16:00まで)
休診日
土曜日、日曜日、祝祭日、年末年始(12月29日~1月3日)

受付時間は診療科によって異なります。
詳しくは、各診療科の外来担当医表をご覧ください。

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