がん治療推進部門

乳腺外来

【はじめに】

 女性の年齢調整罹患率のトップは乳癌(国立がんセンター がんの統計’05)で、年齢階級別罹患率では40歳代の女性に最も大きなピークがあります(厚生労働省がん研究助成金地域癌登録 報告書2004)。いわば家庭や職場で中心となり活躍する年齢の女性にとって非常に大きな脅威となる疾患です。
 一般に癌は中高年が罹患する疾病というイメージから、若年者は気になる症状があっても医療機関を受診しない傾向があります。特に、女性にとって象徴的な乳房の診察に若年者が抵抗を覚えるのも極めて自然なことです。しかし、この傾向は若年者が比較的多く罹患する乳癌おいて深刻な影を落とす結果となります。このため若年者でも受診しやすい環境を医療側が整備することは急務と言えます。

【目的】

抵抗なく受診できる乳腺の専門外来の開設

【診察の形態】

 毎週火曜日の午後に乳腺専門外来を開設しています。

 治療方針は乳腺チームで決定します。


 当院はマンモグラフィ検診精度管理中央委員会認定施設であり、同委員会の認定技師である女性技師がマンモグラフィ撮影を行っています。

【診察の特色】

(手術療法)

・小さな傷の手術
 当院では特に小さな傷での手術に取り組んでいます。乳輪に沿った乳輪半周の切開と腋の下に約2cmの切開の2つだけの小さな傷で乳腺の部分切除から全摘までほぼ全ての術式に対応しています。根治性を損なわず可能な限り乳房を温存する乳房温存療法は放射線療法との併用という条件下で広く普及しています。小さな傷での手術はこの乳房温存療法で非常に有効で当院の乳房温存率は高い水準を維持しています(2007年 90%)。患者さんの希望により術前化学療法を併用した温存療法も考慮しています。

・センチネルリンパ節生検
術後の後遺症の大きな一因と考えられる過大なリンパ節郭清を防ぐため院内の倫理委員会の承認を得て、センチネルリンパ節生検を臨床研究の形で実施しています。しかし、センチネルリンパ節生検については現状では研究段階の治療とされているため患者負担は求めず、必ずバックアップ郭清を施行しています。現在のところ感度、特異度ともに100%です。

(薬物療法)

 病状に合わせた化学療法、ホルモン療法を実施しています。近年、乳癌の化学療法の効果は良くなってきていますが、より複雑化、長期化、高額化しているため、患者さんそれぞれのライフスタイルに応じた治療も望まれています。当院では外来化学療法センターの開設に伴い、入院せず日常生活を過ごしながら通院で無理なく治療する方法の採用を基本としています。

(放射線療法)

 放射線専門医による放射線治療を行っています。

(緩和療法)

 当院の緩和ケアチームと連携して必要なケアを提供しています。

【まとめ】

 心配だけど怖くて病院のドアを叩けずに悩んでいる少しでも多くの女性が気軽に受診できるように、検査技師、看護師そして受付に至るまでを全て女性で対応できる乳腺専門外来を開設いたします。
診断から緩和まで一貫した医療を提供できる外来を目指したいと考えています。

がん治療推進部門

診療時間

午前
午前 8:15~11:30
(初診は11:00まで)
午後
午前 13:30~16:30
(初診は16:00まで)
休診日
土曜日、日曜日、祝祭日、年末年始(12月29日~1月3日)

受付時間は診療科によって異なります。
詳しくは、各診療科の外来担当医表をご覧ください。

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